
麻布十番今林クリニックは
第二種再生医療等提供計画番号を
取得しています。

今林 正典
麻布十番今林クリニックは
第二種再生医療等提供計画番号を
取得しています。
幹細胞による再生医療には認可が必要!
幹細胞を用いた再生医療を提供するためには、厚生労働省に認定された『特定認定再生医療等委員会』で、安全性や有効性、クリニックおよび品質管理の体制などに関する厳しい審査を受ける必要があります。審査に合格した医療機関のみが、治療計画を厚生労働省に提出できます。そこで受諾され、再生医療等提供計画番号を付与された医療機関のみが、幹細胞による再生医療を提供できるのです。
麻布十番今林クリニックは、この第二種再生医療等提供計画番号を正式に取得した医療機関です。
医療法人明正会
麻布十番今林クリニック
港区麻布十番2-8-6 ラベイユ麻布十番3階A
今林 正典
再生医療とは?
一言でいうと、病気やケガ、加齢によって、傷ついたり失われたりした人体の組織を「再生する」ことを目的とする医療です。実際の医療現場においては、幹細胞を用いた治療が再生医療の主流となっています。今までになかった治療法として近年脚光を浴び、今なお盛んに研究が続けられています。
幹細胞とは?
人体組織の再生過程において重要な役割を担っているのが幹細胞です。簡単にいえば、傷ついたり失ったりした組織を補充・修復する能力を持った細胞、ということになります。
幹細胞は大きく多能性幹細胞 / 組織幹細胞の2種類に分けられます。
ひとつは、人体のあらゆる細胞に変化する能力(分化能)をもった多能性幹細胞です。再生医療研究において長らくその中心であったES細胞(胚性幹細胞、Embryonic Stem Cell)や、iPS細胞(人工多能性幹細胞、Induced Pluripotent Stem Cell)が、この多能性幹細胞に当たります。iPS細胞はノーベル医学生理学賞を受賞された京都大学の山中教授が世界で初めて作製されたことで有名です。
もうひとつは、組織幹細胞です。組織幹細胞は、あらゆる細胞に分化できる多能性幹細胞とは異なり、分化できる組織が決まっています。血液や皮膚、脂肪などの組織では、組織幹細胞が消えていく細胞の代わりを絶えずつくり続けているのです。
当院では、この組織幹細胞を用いた再生医療を行っています。
脂肪組織由来幹細胞について
当院で行う再生医療は、患者様ご自身の脂肪組織から採取した幹細胞(自家脂肪組織由来幹細胞)を培養増殖して使用します。
幹細胞から分泌される生理活性物質(サイトカイン)が周囲の組織に働きかけ、組織の修復や血管の新生を促すほか、抗炎症作用、抗酸化作用といった様々な効果が期待されます。
脂肪組織由来幹細胞は、組織の採取が比較的安全かつ容易であり、含まれる幹細胞の量が多く、骨髄や臍帯血、歯髄といった他の間葉系幹細胞と比べて増殖能も高いとされており、医療現場における再生医療への応用や治療効果が期待されています。
自家脂肪組織由来幹細胞による
治療のメリット、デメリット
ご自身の体の脂肪組織から採取した幹細胞を使用するため、拒絶反応やアレルギー反応といった副作用のリスクが最小限に抑えられます。また、脂肪組織は体の表面からすぐ近くの皮下に存在するので、採取が比較的容易であり、肉体的な負担が小さくて済みます。
研究や応用が進んでいるとはいえ、新しい治療法であり、その有効性や安全性については十分に確立されているとはいえません。また、どのような治療についても当てはまりますが、予期せぬ副作用が起こってしまう可能性がゼロではありません。
当院では、肺塞栓症といった重篤な合併症に対する対策を含めて、考えられるリスクに対し、徹底的な発生予防に努めています。
当院では、採取した自家脂肪組織由来肝細胞を静脈点滴によってご自身の体内へ戻します。静脈投与を行うことで、皮下注射などの局所投与では到達させることが難しい体中の組織に、血流を介して幹細胞を到達させることが可能となります。
大きな効果の期待できる投与方法ですが、厳しい安全管理を必要とするため、点滴投与を認められた医療機関は決して多くはありません。
当院は、幹細胞の静脈点滴投与が認可されている医療機関です。
自分の細胞だから安心
(拒絶反応やアレルギー反応のリスクが低い)
組織の採取が安全で容易
体への侵襲負担が少ない
幹細胞の量が多く、増殖機能が高い
身体中に幹細胞が届く
脂肪幹細胞治療により期待される
5大治療効果
新しい血管を新生・再生し、血流を改善させ、血行を促す作用があります。
同作用からは一般的に、動脈硬化症や心筋梗塞、脳梗塞後遺症、認知症などに対する治療効果が期待できます。
細胞や組織の炎症を軽減、改善させる作用が期待されます。
同作用からは一般的に、障害部位の治癒促進や疼痛軽減効果が期待できます。
体内から活性酸素を除去する作用があります。
同作用からは一般的に、疲労回復、生活習慣病の予防や改善、エイジングケアが期待できます。
損傷した組織や細胞の修復作用があります。
同作用からは一般的に、脳血管障害やパーキンソン病などにおける神経損傷に対して修復・再生効果も期待できます。
免疫系を適切に調節したり、免疫機能を増強させる作用があります。
同作用からは一般的に、アトピーやぜんそくを含むアレルギー疾患、自己免疫疾患に対する治療効果が期待できます。
また、悪性腫瘍や感染症に対する効果も考えられています。
実際の治療の流れ
実施責任者が丁寧なカウンセリングを行い、治療について詳細にわかりやすくご説明します。どんな些細なことでも遠慮なくご質問ください。十分にご検討いただいた上で、必要であればご説明の機会を何度か設けさせていただきます。最終的に治療を希望される場合は、同意書などの書類をご記入いただきます。
十分な余裕をもった日程にて、実際の治療開始となる脂肪採取の日時を選定いたします。実施責任者により、局所麻酔下にメスなどを用いて小切開を行い、米粒2個ほどの量の脂肪を採取します。(局部麻酔注射後は強い痛みはありません。)
厳重に管理された細胞培養加工施設で、約4週間ほどかけて細胞を培養します。
ご希望をいただいた日時で、静脈点滴投与にて細胞を体内に戻します。所要時間の目安は1時間半ほどになります。
投与後、約1か月、3か月、6か月をめどに経過観察を行います。投与からの期間に関わらず、ご心配なことや異常を感じた場合には遠慮なくご連絡ください。